【2023シーズン 第4節 VSガンバ大阪】君の瞳に恋してる
今節の相手は同じくルヴァンにて今季初勝利を掴んだガンバ大阪。
今回も試合の振り返りをやっていきます!
【サンフレッチェ広島のスタメン】
選手交代
後半0分
ピエロス→松本
後半28分
松本→中野
後半38分
東→志知
後半51分
野津田→青山
1.続く電光石火の先制弾~森島司のおしゃれトラップ~
今回も先手を取ったのは広島。
東のクロスから森島の美しいトラップ、グラウンダーのクロスからベンカリファで先制点をゲット。
注目してほしい点は、森島のボールタッチです。
◤J1第4節🆚G大阪◢
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) 2023年3月12日
【𝑻𝒐𝒅𝒂𝒚'𝒔 𝒑𝒊𝒄𝒌 𝒖𝒑】
vs.G大阪はやっぱりこの男!元スイス代表"電光石火"のゴール!!! #sanfrecce #ぶちあつ! #G大阪広島 #shorts #ナッシムベンカリファ pic.twitter.com/LzrtkN3IB2
ワンタッチ目はゴールから遠ざかるようにトラップ。ここでGKの東口は釣られて重心が左側へ動きます。このタイミングで森島はツータッチ目で逆サイドへパス!
あえて最初のトラップをずらしたことで相手DF陣の視線を誘導し、ベンカリファが冷静にシュートを打てました!
このゴールだけでなく、逆転のPKも森島の猛プレスから生まれたもの。
昨年に満田のブレイクはありましたが広島の10番・森島もスキッベ式サッカーにおいて、もはやかかせない存在ですね。
2.選手たちの奮起~采配ミスを救う~
先制したものの、後半途中に宇佐美貴史の個人技から失点。
満田のサイド起用は正直穴になっていたと思います。ガンバ大阪のチャンスはほぼ広島の右サイドから。宇佐美の得点もここから。
ピエロスの交代は個人的にもありだと感じましたが、手堅く右WBに中野を投入して満田をシャドーに上げてほしかったところですね。
スキッベ監督も「自分のミスだった」と認めた交代ミス。しかし、この逆境を覆したのはフィールドの選手たちでした。
森島の猛プレスからミスを誘い、ベンカリファがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。
PKキッカーは満田誠。
これをど真ん中にズドンと突き刺し、土壇場で勝ち越し。
天皇杯の苦いPKを吹き飛ばす一撃!
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) 2023年3月12日
劇的PK弾!!
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後半アディショナルタイム、相手のミスから得たPKを満田誠が冷静に沈める!
広島が土壇場で勝ち越しに成功!
🏆J1リーグ第4節
🆚G大阪×広島
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リーグ戦初勝利、苦しい展開でしたが、内容はともかく勝てたことが何よりのプラスでした!!
3.エースの戴冠式 ~佐藤寿人から満田誠へ~
今節の一番の見どころ。
それはサンフレッチェ広島のレジェンド・佐藤寿人のチャントが満田誠へ継承された点でしょう。
久保竜彦から佐藤寿人へ。
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2023年3月13日
そして、佐藤寿人から満田誠へ。
アディショナルタイムの決勝弾直後に
継承されたエースのチャント。#sanfrecce @sanfrecce_SFC#Jリーグ #J30 pic.twitter.com/CeZL0hz1rv
もう引退して数年たちますが、サンフレッチェ広島には佐藤寿人という絶対的エースストライカーがいました。J1、J2リーグ総得点数は歴代一位、Jリーグで最も点を取った選手です。
彼の背番号が「11」。彼が退団してから数年間、広島では欠番となっていました。
今年からこの「11」を継承したのが満田誠です。
満田のリーグ戦初ゴールとともに、自然と巻き起こる「君の瞳に恋してる」のチャント…これは広島のエースに贈られる特別なチャント。
満田誠が、真に背番号11を継承した日。エースの戴冠式となりました。
佐藤寿人と満田誠。彼らのプレースタイルは全く異なりますが、満田は満田なりの背番号11像を作り上げてほしいところです。
ルヴァンカップは逆転勝利。リーグ戦も土壇場での逆転。
ようやく軌道に乗ってきました。まだまだ序盤戦です!
新たな背番号11番とともにタイトル目指して突っ走れ、サンフレッチェ広島!!
【2023シーズン 第3節 VS横浜Fマリノス】復活の兆し、あり。
悔しい敗戦から1週間。
王者マリノス戦はよく言えば王者相手にアウェーで勝ち点獲得、しかし勝ちきれなかった何とも言えないゲームでしたね。
今回も試合の振り返りをやっていきます!
【両チームのフォーメーション】
出典:スポーツナビ
選手交代
後半0分
東→志知
後半25分
ベンカリファ→中野
1.電光石火の一撃~復活の背番号24~
先手を取ったのは広島。
前線からのプレッシングからサイド起用の満田へ。低い弾道のクロスから東のスライディングシュートで先制!昨年はけがに苦しみ、一昨年は良いポジショニングをしていながらなかなか得点が奪えず。3節というリーグ序盤、そしてチームが苦しい時に東のゴールは熱いですね!
何より前線の守備から崩して流れから得点、昨年の良い形がまた戻ってきたのもポジティブな要素でした!
2.満田のサイド起用の是非
さて先制点を演出した満田ですが、サイド起用は正解だったのでしょうか?
個人的にはやはりシャドー(中央)起用が良いかな、という気がします。何でもできる彼ですが、中でも際立つ良さは「シュートセンス」と「プレスの上手さ」だと考えています。ゴールから離れたサイドだと彼のシュートを見る機会は当然ながら減ってしまいますし、彼をクロッサーにするのは勿体ない気がします。
また、プレス職人の彼はエウベルのような能力ある選手とマンツーでマッチアップさせるのではなく、前線からのプレスでロングボールを蹴らざるをえない状況を作り出して鉄板3バックではじき返してマイボールにする…これがサンフレッチェ広島の守備スタイルではないでしょうか(昨年はずっとこれを徹底していたと思う)。
3.王者相手にここまでやれるのだから。
新潟戦の敗戦から、よくここまで持ち直したと思います。
マリノスの強力な攻撃陣を1失点で抑えられたのは、間違いなく広島の守備陣のポテンシャルがあったからこそです。大迫のスーパーセーブもありましたし、3バックの献身的な守備もありました。
得点も一連の流れの中から崩してゲットしたもの。ポジティブにとらえていいでしょう。
足りないのは本当に勝ち点3だけ。
「内容はいいのに勝ちきれない」…この悪循環は早く断ち切ってもらいたいですね。
次節は新スタイルに挑戦中のガンバ大阪戦です。
身内の影響で開幕から2試合はガンバの試合も観戦しましたが、状況はサンフレッチェととても似ていると感じます。
そう、「内容はいいのに勝ちきれない」点です。
どちらが先に勝ち点と自信をつかむか。大切な1戦となります。
ガンバの新戦力は素晴らしい選手ばかりで、特にボランチのネタラヴィ選手は広い視野とキープ力、クリーンにボールを刈り取る力もあるスーパーな存在です。
4.番外編:本格的な声出し応援が戻ってきた!
今回は現地・ゴール裏にて観戦しましたが、金曜日ながら両サポーターは素晴らしい熱量でスタジアムを盛り上げていました。
映像で見る面白さもありますが、やはり現地でしか感じられないものもあります。
ワールドカップや三笘薫選手の活躍からサッカー観戦に興味を持たれた方もいると思います。是非、近くのJリーグチームの試合を現地で見て頂きたい。
飛び交う応援、素晴らしいプレーに対する歓声、独特の雰囲気を味わえますよ!
そろそろ欲しいぞ勝ち点3…次回もお願いします!
【2023シーズン 第2節 VSアルビレックス新潟】遠いゴールネット
第1節ではコンサドーレ札幌を相手に内容では圧倒。
足りないのはゴールだけであり、「今シーズンも期待できるシーズンになるに違いない…!」とVixenは考えていた。
だが、今シーズンは思ったより苦しいシーズンになるかもしれない。
まあJリーグは予想が全くつかず序盤から安心して見れることはほぼないのだが
【両チームのフォーメーション】
出典:スポーツナビ
選手交代
後半0分
中野→ソティリウ
松本(泰)→森島
柏→東
後半32分
野津田→松本(大)
後半46分
荒木→越道
1.圧倒された前半~新潟の素晴らしい攻撃とプレス回避~
正直なところ昨年の新潟のサッカーはあまり見ておらず、「アルベル監督のFC東京移籍、その後どうなったのかな?」「本間至恩の海外移籍」など一面的な情報しか知りませんでした。ですが、対戦してみて去年の川崎フロンターレに匹敵するぐらいには強く、苦しい試合だと感じました。サンフレッチェが鍛え上げてきたハイプレスは綺麗なワンタッチパスワークで躱され、両サイドを揺さぶられて失点。中でも目を引いたのが新潟の13番、伊藤選手。この選手はとにかくターンが上手く、前を向かせたらドリブルや正確なパスなど数多くのチャンスを演出していました。実況の江本さんが「何でもできる」と評していましたがまさにその通り、敵ながら脱帽です。今後も彼に注目していきたいですね!
2.勝ちに拘ったスキッベ監督~ロングボールを多用した後半~
前半は圧倒されましたが修正力は流石のスキッベさん、後半頭から大胆に3枚替え(動くのが早いスキッベさんのこういうところ好き)。戦術的にも明らかにロングボールの放り込みが増えた印象。ドリブラーの柏からクロッサーの東、ターゲットマンとしてのソティリウ、攻撃のアクセントを付けれる森島と意図がサポーターにも伝わってくる交代でしたね。結果この交代はハマっていたと思います。ゴールに迫る回数は明らかに増えましたし、東、森島の二人は明らかに攻撃をいい方向に持っていってくれました。塩谷の得点も放り込みのこぼれ球から、狙い通りだったのではないでしょうか。しかし遠いゴールネット。30本以上のシュートを放ちながらも1点しか奪えず撃沈…。
3.遠いゴールネットを揺らすために~マリノス戦に向けて~
札幌戦、新潟戦と悔しい結果となっており、迎える王者・マリノス戦は正直不安でいっぱいです。昨年はうまく勝ち切っていますが、現状チーム状態の明暗ははっきりしています。安定した強さ、試合巧者ぶりを発揮しているマリノスを相手に、今のサンフレッチェに求められることは何でしょうか?
まず期待したいのは、満田の復調でしょう。
昨年は彼のブレイクもあり、下馬評を覆して躍進のシーズンとなりました。今季からレジェンドである佐藤寿人の背番号「11」を受け継いだ彼ですが、ここ2試合は影を潜めている印象です。次節は森島ともに慣れた2シャドーでスタートできるハズ。彼の活躍に期待です!
もちろん、新たなブレイク候補にも期待がかかります。
今節では今年にユースから昇格した越道がデビュー。時間帯、試合展開的にも彼の良さを見ることは難しかったですが、シーズンの早い段階でデビューしたのは好材料。「憧れの選手は柏好文」と語る彼のドリブル能力が発揮される瞬間が待ち遠しいですね。
また、開幕からベンチ外ですが棚田にも期待しています。プレシーズンマッチにてかなりいい動きをしていたので、開幕戦から試合連続のベンチ外には正直驚いています。彼がゴールが決めれば、チーム全体も必ず上向く。
昨シーズン湘南戦勝利後にチームが上向いたように、どんな形であれ勝ち点3を取ることこそが重要です。
なんとしても勝ち点3を…!
マリノスはとんでもなく手強いですが、俺たちのサンフレッチェならきっと。
来週は現地観戦予定ですので、現地の様子なんかもお伝えできればと思います!
それでは、ありがとうございました!